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銅-亜鉛-ニッケル合金について詳しく教えて下さい

銅-亜鉛-ニッケル合金は、銅と亜鉛を主成分とし、ニッケルを添加することで特定の物性を向上させる合金です。この合金系は、特に耐食性と強度を高める目的で使用されます。以下に、その特性、利点、および一般的な用途について説明します。

特性

  1. 耐食性: ニッケルの添加により、銅-亜鉛合金(真鍮)の耐食性が向上します。特に海水やその他の腐食性環境下での性能が良好です。

  2. 機械的強度: ニッケルを加えることで、合金の硬さと引張強度が向上し、より耐久性のある製品を製造することが可能になります。

  3. 加工性: 加工しやすさは銅-亜鉛合金の特徴を保ちつつ、ニッケルの添加によってさらに強度が向上します。

利点

  • 美観: 銅と亜鉛の割合を調整することで、様々な色合いを出すことが可能で、装飾的な用途にも適しています。

  • 電気伝導性: 電気伝導性も比較的良好であるため、電気的接触材料としても使用されることがあります。

用途

  • 造船業: 船体の部品や装備に使用され、海水による腐食から保護します。

  • 建築材料: 建物の外装や内装の装飾、ドアノブや装飾フィッティングなど、美観と耐久性が求められる部分に使用されます。

  • 自動車部品: 耐食性と強度が求められる自動車の部品製造にも利用されることがあります。

  • 電子部品: コネクタやリレーなどの電子部品に使用され、耐久性と良好な電気伝導性を提供します。

銅-亜鉛-ニッケル合金は、その優れた物性により多岐にわたる産業で使用され、特に腐食性の高い環境や美観が求められる用途に適しています。



 
 
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